【ICT導入フェーズ1-後編】快測ナビ・フィールドテラスとは?杭ナビと組み合わせて測量の幅を広げる活用法


「杭ナビを買ったけど、アプリは何を使えばいいの?」

実は、杭ナビ単体では測量はできません。タブレットやスマホと連携するアプリがあって、初めて測量ができる仕組みになっています。そのアプリが「快測ナビ(建設システム)」と「フィールドテラス(福井コンピュータ)」です。

この記事では、実際に快測ナビを使ってきた経験をもとに、基本的な使い方から現場で特に役立つ機能、注意点まで本音でお伝えします。

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目次

快測ナビとフィールドテラス——何が違うの?

ケン(若手社員)

社長、杭ナビを使うのにアプリが必要なんですか?

社長

そうだ。杭ナビはあくまで器械。アプリがないと測量できないぞ。

杭ナビは測量器械本体であり、それ単体では動きません。タブレット・スマホと連携するアプリを使うことで、はじめて「画面の指示に従って位置・高さを出す」という測量が実現します。

代表的なソフトは2つです。

快測ナビ(建設システム) 建設システムが提供するアプリ。同社の施工管理ソフト「デキスパート」や3D設計ソフト「サイテック3D」との連動がスムーズで、すでにこれらを導入している会社におすすめです。

うちの会社でも、もともとデキスパートを使っていたため快測ナビを選びました。

フィールドテラス(福井コンピュータ) 福井コンピュータが提供するアプリ。TREND-ONEなど同社の製品を使っている会社との相性が良く、使用者からも「とても便利」という声を聞きます。使用感は快測ナビとほぼ変わらない印象です。

社長

どちらを選ぶかは、今使っている施工管理ソフトや設計ソフトに合わせるのが一番スムーズだぞ。

ケン(若手社員)

データの連動を考えて選ぶんですね。


快測ナビの機能一覧——最初は全部使わなくていい

快測ナビには非常に多くの機能があります。主なものを整理するとこうなります。

【器械設置】

  • 既知点に器械を設置する(器械点・後視点法)
  • 任意点に器械を設置する(後方交会法)

測設する(位置を出す)

  • 路線データを利用した測設
  • CADデータを利用した測設
  • ラインを分割した点の測設
  • オフセット測設

観測する(現況を記録する)

  • 座標値の観測
  • 路線横断の観測
  • レベル観測
  • TS出来形計測・検査
  • どこでも出来形

リアルタイムナビゲーション(Adv/Adv Plus)

  • どこでもナビ
  • どこでも構造物
  • どこでも床掘
  • どこでも法面
  • どこでも丁張
  • 快測モニター
  • 快測MG(マシンガイダンス)
社長

機能が多くて最初は圧倒されるけど、全部使わなくていい。

ケン(若手社員)

最初は何から使えばいいですか?


現場でよく使う機能——「座標測設」から始めて「どこでも丁張」へ

ステップ①:まず「座標測設」から始める

導入初期に一番使ったのが座標測設です。

基準点と出したい位置の座標データをタブレットに入力して、画面の指示に従って位置と高さを出していく——これが最もシンプルな使い方です。

社長

最初はこれだけ覚えればいい。
座標が入力できれば、あとは画面が全部教えてくれる。

ケン(若手社員)

それなら知識がなくても使えそうですね。

ステップ②:慣れたら「どこでも丁張」へ

フェーズ2でサイテック3Dによる3D設計データの作成ができるようになってから、現場で一番使うようになったのが「どこでも丁張(Adv以上)」です。

どこでも丁張は、3D設計データと連携することで、どこに杭を打ってもその測点の位置と高さを自動で計算して表示してくれる機能です。

従来のように「あらかじめ決めた位置に杭を打つ」制約がなくなり、測量の自由度が大幅に上がります。

社長

今は杭ナビショベルと組み合わせて使っている。
先に丁張レスで床掘して、後ろから適当な間隔で杭を打ったら高さを出して、そのまま側溝の通りも杭ナビで出せるんだ。

ケン(若手社員)

一連の作業がひとつの流れで完結するんですね。

特に法面の掘削丁張側溝の床掘・設置丁張でその威力を発揮します。


「TS出来形計測」で出来形管理も効率化

快測ナビには出来形管理の機能もあります。

TS出来形計測を使うことで、従来の巻き尺による計測作業が一人でできるようになりました。

ケン(若手社員)

出来形管理って、前はどうやってたんですか?

社長

巻き尺で2人がかりで測って、手書きで記録していたな。
それが1人でできるようになった。

さらに大きいのは、データとして記録が残る点です。

計測した箇所・まだ計測していない箇所が画面上で一目でわかるため、計測し忘れが防げます。

現場に戻って測り直す手間もなくなりました。

社長

監督員(発注者側の担当者)の受けも良いぞ。
データで証明できるから、説明が圧倒的にラクになる。

ケン(若手社員)

発注者への信頼にもつながるんですね。


フィールドテラスとの機能比較

フィールドテラスは実際に使ったことはありませんが、マニュアルの目次を確認すると、快測ナビと機能構成はほぼ同じです。

機能快測ナビフィールドテラス
器械設置(後方交会法・既知点)
座標測設
CADデータ測設
路線データ測設
レベル観測
丁張設置○(Adv以上)
出来形計測○(Adv以上)
マシンガイダンス(MG)○(Adv Plus)
連携ソフトデキスパート・サイテック3DTREND-ONE など

どちらを選ぶかは、今使っている施工管理ソフトや設計ソフトとの連動性で決めるのが一番スムーズです。


費用について——サブスクでも十分元が取れる

ケン(若手社員)

費用はやっぱりかかるんですよね?

社長

導入時やサブスクリプション(月額・年額)で費用はかかる。
でもその金額以上のメリットがあるぞ。

快測ナビ・フィールドテラスともに、導入費用またはサブスクリプション形式での費用が発生します。

「アプリにもお金がかかるのか」と感じるかもしれませんが、測量時間の短縮・残業削減・出来形管理の効率化を考えると、費用対効果は十分に見込めます。


まとめ:杭ナビ+アプリで、測量の世界が変わる

ケン(若手社員)

杭ナビとアプリがセットで初めて使えるんですね。

社長

そうだ。迷っているなら導入をおすすめする。
費用以上のメリットが必ずある。

今回のポイントをおさらいします。

ポイント内容
快測ナビの選び方デキスパート・サイテック3Dを使っている会社におすすめ
フィールドテラスの選び方TREND-ONEなど福井コンピュータ製品を使っている会社におすすめ
最初に使う機能座標測設(基準点と座標データを入れるだけ)
慣れたら使う機能どこでも丁張で測量の自由度が大幅アップ
出来形管理TS出来形計測で1人・データ管理・計測し忘れ防止
費用対効果導入・サブスク費用以上のメリットあり

次回はフェーズ2「3D設計データ作成ソフトの導入と、どこでも丁張を使った高度な測量」について詳しく解説します。

引き続きチェックしてみてください!

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