【ICT導入フェーズ2】3D設計データで測量の概念が変わる!サイテック3D×どこでも丁張の活用法

「杭ナビを使いこなせるようになった。次のステップは何だろう?」

フェーズ1で「デジタルで測量する感覚」を身につけたら、次はいよいよ3D設計データを自分たちで作って、測量に活かすフェーズです。

ここを乗り越えると、測量に割く時間が劇的に減り、残業まで減りました。

現場の動き方が根本から変わったフェーズ2の実体験を、包み隠さずお伝えします。

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目次

導入したソフト:サイテック3D(建設システム)

ケン(若手社員)

フェーズ2では具体的にどんなソフトを使うんですか?

社長

うちは建設システムの「サイテック3D」を導入した。
もともとデキスパートを使っていたから、同じ会社のソフトの方がデータの連動がスムーズなんだ。

うちの会社では建設システムのサイテック3Dを導入しました。

もともと同社の「デキスパート」を使っていたこともあり、データの移行や連動がしやすいのが決め手でした。

他にも福井コンピュータなど、3D設計データを作成できるソフトを提供しているメーカーはあります。

すでに導入している施工管理ソフトとの連動性を確認したうえで、自社に合ったものを選ぶのがおすすめです。

ケン(若手社員)

なぜフェーズ2に進もうと思ったんですか?

社長

3D設計データを作成して測量に活用できれば、測量の幅がもっと広がると思ったからだ。


習得までの道のり:最初は時間がかかって当然

ケン(若手社員)

使い始めたとき、操作は難しかったですか?

社長

毎回説明書を確認しながら作成していたから、予想以上に時間がかかったな。

最初のうちは、データを1つ作るのにかなりの時間を要しました。

でも今は慣れたおかげで、短時間で作成できるようになっています。習得に時間がかかるのは最初だけ——これはフェーズ1の杭ナビと同じです。

そして、こんな失敗もありました。

社長

完成したデータをタブレットに入れていざ測量してみたら、側溝が変に曲がってたんだ。

ケン(若手社員)

え、なぜですか?

事務所に戻って確認したら、入力した数値が間違っていました。

現場でミスに気づいて、事務所に戻ってデータを作り直す——このロスは地味に痛かったです。

データの事前確認がいかに重要か、身をもって学んだ出来事でした。


3D設計データのメリットとデメリット

メリット

最初にデータを作ってしまえば、あとはラクになる

従来は測量の前日に計算作業が必要でした。3D設計データを作成しておけば、その計算が不要になります。測量のスピードが格段に上がり、測量に割く時間が大幅に減少。結果として残業時間の減少にもつながりました。

ケン(若手社員)

残業が減るのは、現場監督にとって本当に大きいですね。

社長

そうだ。測量の時間が減った分、他の業務に集中できるようになったぞ。

デメリット

データの作成ミスが現場で発覚すると、大きなロスになる

データの間違いに現場で気づいた場合、事務所に戻って作り直す必要があります。これが一番のデメリットです。

事前の確認作業がフェーズ2では最も重要と言っても過言ではありません。

データを現場に持ち出す前に、必ず図面と数値を照合する習慣をつけましょう。
確認の一手間が、現場での大きなロスを防ぎます。


「どこでも丁張」との組み合わせで現場が変わる

ケン(若手社員)

サイテック3Dで作ったデータは、実際にどう使うんですか?

社長

「どこでも丁張(建設システム)」と組み合わせることで、測量の幅が一気に広がるぞ。

「どこでも丁張」は、3D設計データと杭ナビを連携させて使うシステムです。

その名の通り、どこに杭を打ってもその測点を自動で計算して高さを導き出してくれます。

従来の丁張設置では、あらかじめ決めた位置に杭を打って高さを計算する必要がありました。

どこでも丁張を使えば、その制約がなくなります。

実際の活用場面

うちの現場で一番使うのは、法面掘削の丁張側溝の床掘・設置のための丁張です。

社長

今は杭ナビショベルと組み合わせて使っているから、まず丁張レスで側溝の床掘をして、後ろから適当な間隔で杭を打ったら高さを出して、そのまま側溝の通りも杭ナビで出してるぞ。

ケン(若手社員)

一連の作業がシームレスにつながってるんですね。

フェーズ1の杭ナビ・フェーズ2の3Dデータ・そしてフェーズ3の杭ナビショベル——これらが連携することで、現場の動きがひとつの流れとして完結するようになります。


【重要】フェーズ2で失敗しないための2つの鉄則

実際に使ってきてわかった、絶対に押さえておくべきポイントが2つあります。

鉄則①:事前確認を徹底する

データの間違いは、現場に出てから気づいても手遅れです。作成したデータは必ず事務所で図面と照合し、数値に誤りがないか確認してから現場へ持ち出す習慣をつけましょう。

鉄則②:自分が測量する現場のデータは自分で作る

社長

個人的には、自分で測量する現場のデータは自分で作った方がいいと思ってる。

ケン(若手社員)

なぜですか?

他人が作ったデータを使っていると、現場でわからないことが出たとき、作成した人に確認しなければなりません。

自分で作ったデータであれば、その場で内容を把握しているので即対応できます。

データへの理解が、現場でのトラブル対応力に直結します。


まとめ:フェーズ2を乗り越えたら、フルICT化まであと一歩

ケン(若手社員)

まだ田舎の中小企業では浸透していないんですか?

社長

今はまだそうだ。
だからこそ、今始めれば同規模の会社に差をつけるチャンスになるぞ。

フェーズ2まで来ると、測量の概念が根本から変わります。

データを作って現場に持ち出すだけで、前日の計算作業も、測量中の手計算も不要になる——この変化を一度体験したら、もう元には戻れません。

ここまで来ればフルICT化まであと一歩。

フェーズ3・4への道が、確実に見えてきます。

今回のポイントをおさらいします。

ポイント内容
導入ソフトサイテック3D(建設システム)/福井コンピュータなども選択肢
最大のメリット前日の計算が不要になり、測量スピードと残業削減を実現
最大のデメリットデータミスが現場で発覚すると大きなロスになる
失敗しない鉄則①現場に持ち出す前にデータの事前確認を徹底する
失敗しない鉄則②自分が測量する現場のデータは自分で作成する
活用場面法面掘削・側溝床掘・側溝設置の丁張など

次回はフェーズ3「杭ナビショベル・GNSS建機を使った丁張レス施工」について詳しく解説します。

引き続きチェックしてみてください!

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